私が防災士になり勉強をして、驚いたことのひとつは、
「災害時には避難所に行けばいいというものではない」
ということでした。
「避難所」と聞くと、「災害時に必ず行く場所」とイメージしますが、
名古屋市のホームページによると、
「自宅が被災して帰宅できない場合に、
一定期間、避難生活を送るための施設」
と説明されており、
自宅が安全であれば行く必要が無いことがわかります。
また、避難所は、トイレなどの衛生面やプライバシーの面で課題が多く、
2016年の熊本地震の際にも、
ノロウイルスやインフルエンザが多く発生しました。
新型コロナウイルス感染症が流行している今、
「避難所に集まらない避難方法=分散避難」を
想定しておく必要があります。
では、どこに避難すればいいのでしょうか。
避難方法はお住いの地域やご自宅の状況により異なります。
下に、フローチャートを作成しましたので
参考になさってください(^^)
上の図は、ご自宅に居る際に被災した場合です。
自宅同様、職場や学校など、日ごろ過ごす時間の多い場所でも
それぞれ被災した場合の避難場所を想定しておきましょう。
私が以前「避難所へ行こう」と思っていた理由として、
「安全」のほか「食料などの物資」を求めていました。
しかし実際に調べてみると、
名古屋市の場合、地域住民全員分の食料は備蓄していないことがわかります。
人口が多いため、用意できていないのです。
ですから、どこへ避難する場合でも、
食料やトイレなど、生活に必要なものは
基本的に自分で用意しておくことが大切です。
災害後に地域に届く支援物資は、
分散避難中であっても受け取ることができます。
次回のブログでは、分散避難中の届け出についてご紹介しますね。
コメント