こちらも私が防災に関わるようになって
初めて知ったものなのですが、
「避難所利用者登録票」という書類があります。
上の画像は愛知県の書式の記入例です。
各自治体で同様の書類が用意されています。
2011年の東日本大震災の際
避難所以外の場所に滞在する被災者への支援に
課題が生じました。
その課題を解決すべく、災害対策基本法が改正され、
全国的に作成されたのがこちらの書類です。
食料・物資の配給などの支援を行う以外にも
被災者の健康管理にも役立ちます。
「滞在を希望する場所」の欄に
避難所以外のところに印をつけて提出することで
避難所で過ごしていない人も把握して
「あの家には赤ちゃんが居るからオムツを」
「高齢者が地域に〇人在宅避難しているので見回りを」
といったように
食料・物資を振り分けることができるのです。
安否確認を求める問い合わせに対して
「情報を公開していいかどうか」というチェック欄も設けてあります。
安心して記入できますね。
では、書類を提出する先である、
避難所運営はどのような仕組みになっているのでしょうか。
次回解説します。
愛知県の避難所利用者登録票の用紙は、
こちらのページ(愛知県避難所の運営対策)の
「様式集」に含まれています。